2018121日更新              [English here!] Click !


  九州印度仏教学

    Kyushu Indology
        Editor-in-chief: Dr. Kiyoshi Okano 
 

   ようこそインド仏教学の世界へ!

 このサイトの製作者は九大の印哲講座の岡野潔です。なかなか更新できませんが、そのうち中身を変えてゆきます。

 


 このホームページは岡野潔(哲学博士)により管理されています。

 ここに提供する学術情報の目玉は、インドのサンスクリット仏教文学に関する論文のデータベース・欧文や邦文の研究書の紹介です。

 ここで過去から現在までのサンスクリット仏教文学の研究史を調べることができます。
 サンスクリット語(梵語)で書かれた仏教文学に属する或る作品について、
   校訂テキストについて知りたい方、
   どんな校訂テキストの研究と出版があるか知りたい方、
   校訂テキストに対する批判・修正の試みを知りたい方、
   その翻訳について知りたい方、どんな全体訳があるか知りたい方、
   日本語や外国語で部分訳もあるかどうか知りたい方、
   個々の研究論文・モノグラフの内容について知りたい方は

  九州大学インド哲学史講座が提供する以下の文献によって詳しい情報を得ることが出来ます。

現在皆さんがここで利用できる書誌学的文献は以下の通りです。なかなか改訂版を作る時間がありませんので、今のところ古い版を改めずにそのまま出しています:

1)岡野:『仏伝 Mahaavastu 研究史』 ここをクリック

2)岡野:『仏伝 Sa+nghabhedavastu 研究史』 ここをクリック

3)岡野:『仏伝 Lalitavistara 研究史』 ここをクリック!

4)岡野:『仏教詩人A%svagho#saの著作の研究史』 ここをクリック

5)岡野:『仏教詩人Maat#rce#taの著作の研究史』 ここをクリック

6)岡野:Jaatakamaalaa文学の研究史』 ここをクリック

7)岡野:CandragominHar#sa、その他の仏教詩人の研究史』 ここをクリック

8)岡野:『初期Avadaana文献の研究史』 ここをクリック

9)岡野:『中世のAvadaana文献の研究史と写本』 ここをクリック

10)上記1〜9における写本情報の略号について
                 ここをクリック

上記1〜10におけるサンスクリット語のアルファベット等の転写方式について       ここをクリック


九州大学大学院インド哲学史講座からのお知らせ

 学外の,全国のインド仏教説話の愛好者に呼びかけます。
 サンスクリット語で書かれたネパールのアヴァダーナ文献には,写本のままで放置され,未だ公刊されていない作品が山のようにあります。これらの写本を私たちの力で校訂し出版しようではありませんか
 一緒にこの未開拓の領域に取り組みましょう。この膨大な写本はあなたの到着を待っています。人文学の分野でこれほど未開拓の分野が,地平線の彼方までつづく原野のように,残っているのは珍しいのです。
 あなたの力で校訂されて出版されるべき作品は沢山あります。
 ぜひ,この九大に若い力を結集して,サンスクリット仏教文学の写本研究を一気に進展させたいのです。そのために多くの人たちに博士論文を書いてもらいたいのです。あなたの努力は永遠に学問の歴史に刻まれます。もう若くない人も,熱意さえあれば,どなたでも歓迎します。
 九大印哲の大学院の授業では次のようにインド仏教文献学の方法を教え,自分でサンスクリット写本の校訂などの研究ができるように指導します。
  (1)種々の辞書の使いかた
  (2)韻律学の手引き
  (3)原典批判の方法論
  (4)仏教写本カタログの使い方
  (5)ネパール写本の文字
  (6)写本の読み方、異読の書き出し方
  (7)仏教梵語の扱い方
  (8)仏教文学の修辞学
  (9)電子化された資料による研究
  (10)梵語写本研究の最前線
 もちろん古典チベット語やパーリ語も勉強できます。
 過去において,九大の印哲は日本のインド説話文学・仏伝文学の研究においてかなり重要な役割を果たしました。初代教授の干潟龍祥先生は,本生経類の思想史的研究で知られたインド仏教説話文学の権威でした。松涛誠廉教授は馬鳴の『サウンダラナンダ』を初めて邦訳されました。また九大印哲出身者には,干潟先生と一緒に『ジャータカ・マーラー』を初めて邦訳した高原信一先生(福岡大学)や,ラリタヴィスタラの校訂と翻訳で有名な外薗幸一博士(鹿児島国際大学)のような知る人ぞ知るすぐれた仏教文学の研究者がいます。現在の九大印哲では『マハーサンヴァルタニーカター』というインド仏教の芸術詩を初めて校訂しドイツ語訳した岡野潔が教官として働いています。
 九州という土地は,目まぐるしく学問の流行を追う東京とは違って,じっくりと地道で息の長い研究が出来るところです。写本研究のような,長く時間のかかる研究に向いています。九大大学院は今,学問に熱意をもつ根気のある人材を本当に必要としています。あなたもやる気があれば,福岡に来て,九大大学院を受験してください。院試には英語と専門の知識の試験がありますが,どのように効率的に受験勉強をすればよいのかは,九大印哲研究室を訪問して,教官からアドヴァイスを受けてください


九州大学インド哲学史講座に関心がある方は、こちらへ→インド哲学史研究室


岡野潔の論文に関心がある方は、こちらへ→岡野潔の論文リスト


Titles in English Bibliography of published papers of Kiyoshi Okano



        お知らせ (20047)
三上俊弘の遺稿となった博士論_カ(英語)のニヤーヤ・シッダーンジャナのpdf ファイル(1MB)をここで見ることができます。出来るだけ研究者にひろく有効に使ってもらうのが、故人の遺志と信じるからです。
ダウンロード↓

Toshihiro MikamiNyaayasiddhaa%njana of Vedaanta De%sika. An Annoted Translation. Sendai, 1999.

内容はヴェーダンタ・デーシカの『ニヤーヤ・シッダンジャナ』の英語による全訳です。これは死に突然執筆を中断されるまで書き続けられた三上俊弘のインド留学の産物であり、彼の博士論文となるはずだったものです。分量的に四百頁を超える大部なもので、序文は未完成ですが、翻訳部分はほぼ完成した著作です。このpdf ファイルはあちこち改良の余地がありますが,もう七回忌が過ぎ,ぐずぐずもしていられないので,いちおう公表します。




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相互リンクを望まれる方は、メールでご連絡ください


このホームページは学術的なサイトとして、重い画像をつけず、装飾をいっさいせず、簡素で実用的であること、できるだけ軽いこと、開くときに時間がかからないことだけを意図して作られています。

電子メールの宛先は:

kiyoshiokano.okano@nifty.com

印刷物の送り先:

819-0395福岡市西区元岡744
九州大学イースト1号館 文学部
E-B
 605 インド哲学史研究室
岡野潔

Professor Dr. Kiyoshi Okano
E-B 605, Department of Indology
Faculty of Letters, Kyushu University
Motooka 744,
Nishi-ku Fukuoka City
Japan 819-0395

 

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