A 著書
1 Kiyoshi Okano: Sarvarak#sitas Mahaasa#mvartaniikathaa.
Ein Sanskrit-Kaavya %uber die Kosmologie der Saa#mmitiiya-Schule
des Hiinayana-Buddhismus, Tohoku-Indo-Tibetto-Kenkyusho-Kankokai,
Monograph Series I, Sendai, 1998 484頁
(日本語に訳した題名:サルヴァラクシタの『マハーサンヴァルタニーカター』 ーー 小乗仏教正量部の宇宙論のサンスクリット・カーヴィア)
2 塚本啓祥・松長有慶・磯田煕文編著『梵語仏典の研究1 初期経典篇』、平楽寺書店(印刷中)
(共著;第3章・第4章・第5章と「付篇」を担当)
B 発表論文
(1) 「七仏経と毘婆尸仏経」、『印度学仏教学研究』第33巻1号、1984年、128〜129頁。
(2) 「普曜経の研究(上)」、『東北印度学宗教学会 論集』第14号、1987年、108〜93頁。
(3) 「普曜経の研究(中)」、『東北印度学宗教学会 論集』第15号、1988年、104〜91頁。
(4) 「仏本行集経の編纂とLalitavistara」、『印度学仏教学研究』第37巻1号、1988年、430〜427頁。
(5) 「普曜経の研究(下)」、『文化』第53巻3・4号、1990年、268〜249頁。
(6) 「仏陀の永劫回帰信仰」、『印度学宗教学会 論集』第17号、1990年、109〜93頁。
(7) 「ブッダチャリタの改作仏伝について ー仏本行集経と方広大荘厳経に用いられた未知の仏伝ー」、『インド思想における人間観(東北大学印度学講座設立65周年記念論文集)』、平楽寺書店、1991年、57〜77頁。
(8) 「マハーヴァストウの形成についての試論(1)」、『塚本啓祥教授還暦記念論文集 知の邂逅』、佼成出版社、1993年、271〜283頁。
(9) 「Lalitavistara の原初形態について」、『印度学仏教学研究』第40巻1号、1991年、447〜443頁。
(10)「新発見の仏教カーヴィア Mahaasa#mvartaniikathaa ----特に、Am#rtaananda 本 Buddhacarita に見られる、その借用について----」、『印度学仏教学研究』第43巻1号、1994年、134〜139頁。
(11)「いかに世界ははじまったか -----インド小乗仏教・正量部の伝える世界起源神話 -----」、『文化』第62巻1・2号、1998年9月、176〜158頁。
(12)「新発見のインド正量部の文献」、『印度学仏教学研究』第47巻第1号、1998年12月、376〜371頁。
(13)「インド正量部のコスモロジー文献、立世阿毘曇論」、『中央学術研究所紀要』第27号 (1998年12月)、55〜91頁。
(14)「仏陀が永劫回帰する場所への信仰----古代インドの仏蹟巡礼の思想----」、印度学宗教学会『論集』、第26号(1999年12月)、77〜92頁。
(15)「初期仏教のコスモロジーと善悪」、『日本仏教学会年報』、第65号、2000年、225-238頁。
(16)「正量部の歴史的宇宙論における終末意識」、『印度学仏教学研究』49巻1号、2000年12月、402-406頁。
(17)「犢子部の三法度論と正量部の現存資料の関係 ーー立世論の部派所属の追加証明の試みーー」、『印度学仏教学研究』50巻1号、2001年12月、386-390頁。
(18)「正量部的傳承研究:現在劫的終末意識」[中国語、許一系訳]、『圓光佛學學報』第六期(Yuan Kuang Buddhist
Journal, No. 6)、台湾、圓光佛學研究所、中華民国九十年、2001年12月、15-40頁。
(19)「正量部の伝承研究(1):胡麻・砂糖黍・乳製品の劣化に見る人間の歴史」、『櫻部建先生喜寿記念論集 初期仏教からアビダルマへ』(京都:平楽寺書店),
2002年5月、217-231頁。
(20)「正量部における現在劫の終末意識をめぐる問題点」
『印度学仏教学研究』51巻1号,2002年12月,388-393頁。
(21) 「インド仏教正量部における終末観」
『哲学年報』62輯,2003年3月,81-111頁。
(22) 「悪をどう考えるか -- インド仏教の立場から」
『西日本宗教学雑誌』25号,2003年3月,120-133頁。
(23) 「インド正量部の宇宙論的歴史における人間と動物と植物の関係」
『日本仏教学会年報』第68号,2003年5月,71-85頁。
(24 )「アッガンニャ経の神話的食物の名 lasaa / rasa / rasa」
『印度学仏教学研究』52巻2号,2004年3月,858-851頁。
(25) 「『大いなる帰滅の物語』(Mahaasa.mvartaniikathaa)第2章4節〜第4章1節と並行資料の翻訳研究」
『哲学年報』63輯,2004年3月,1-110頁。
(26) 「正量部の伝承研究(2):第九劫の問題と『七佛経』の部派所属」
『仏教文化学会十周年・北條賢三先生古稀記念論文集 インド学諸思想とその周延』,2004年5月。
C 翻訳
1 (共訳)『原始仏典 第二巻 長部経典 II』,中村元・渡辺研二・岡野潔・入山淳 子共訳,春秋社,2003年11月。
岡野(単独)の翻訳箇所:
第14経『偉大な過去世の物語 -- 大本経』,3-70頁。
第15経『生成の由来についての大なる経 -- 大縁方便経』,71-98頁。
D 発表レジュメ
(1)「Sa+nghabhedavastu とMahaavadaanasuutra」、『東北印度学宗教学会 論集』第11号、1984年、161〜163頁。
(2)「東トルキスタン有部の伝承について」、『東北印度学宗教学会 論集』第12号、1985年、96〜98頁。
(3)「ラリタヴィスタラの部派」、『宗教研究』279号、1989年、181〜182頁。
(4)「ラリタヴィスタラ原形の追加部分・普曜経巻八について」、『宗教研究』283号、1990年、139〜141頁。
(5)「仏陀の永劫回帰の神話」、『宗教研究』287号、1991年、202〜203頁。
(6)「竺法護の「普曜経」の翻訳における韻文識別のエラーとその原因」、『宗教研究』291号、1992年、146〜147頁。
履歴
1959年茨城県石岡市に生まれる。
学歴
昭和59年3月 東北大学大学院文学研究科前期博士課程(印度学仏教史学)修了
昭和59年4月 東北大学大学院文学研究科後期博士課程(印度学仏教史学)進学
平成2年3月 東北大学大学院文学研究科後期課程(印度学仏教史学)単位取得退学
平成5年4月 マールブルク大学印度文献学科に入学
平成9年8月 マールブルク大学より哲学博士 (Doctor philosophiae) の学位を取得
職歴
平成2年4月 日本学術振興会特別研究員(ポスト・ドクター)に採用
平成4年3月 日本学術振興会特別研究員(2年間)を修了
平成10年4月〜11年3月 東北大学 大学教育研究センター非常勤講師(サンスクリット語)
平成11年4月〜13年3月 東北大学文学部非常勤講師(サンスクリット語初級)
平成13年4月〜14年3月 東北大学文学部非常勤講師(サンスクリット語中級)
平成14年4月より 九州大学人文科学研究院インド哲学史助教授
平成16年4月より 九州大学人文科学研究院インド哲学史教授
学術賞
平成11年10月 『中村元賞』(宝積比較宗教・文化研究所)受賞
平成13年6月 2001年度『印度学宗教学会賞』受賞
その他
研究の合間に「おかのおじか」のペンネームで、現代詩人としても活動。
詩人としての活動
昭和57年(1982)12月24日、第1番詩集を仙台にて発行。
昭和60年(1985)6月13日、第2番詩集『曙光』を仙台にて発行。
昭和61年(1986)1月3日、『第3詩集』を仙台にて発行。
昭和61年(1986)11月1日、『第4詩集』を仙台にて発行。
昭和63年(1988)1月15日、『第5詩集』を仙台にて発行。
昭和63年(1988)10月21日、『第6詩集』を仙台にて発行。
昭和64年(1989)6月13日、第7番詩集『正午、影の最も短くなる時』を仙台にて発行。
雑誌『詩学』に昭和64年4月から平成2年にかけて投稿詩が11箇月連続入選した結果、平成2年度の「新人」に選ばれる。
平成2年(1990)年 12月20日、第8番詩集『至高の時』を仙台にて仮発行。
平成3年に雑誌『詩学』の依頼により詩「水」を寄稿。
平成6年(1994)1月7日、第9番詩集『オシヴィエンティム』(アウシュビッツ詩篇)をマールブルクにて仮発行。
平成7年(1995)1月2日、第11番作品『希望 のために』をマールブルクにて仮発行。
平成7年(1995)11月25日、第10番詩集『エンガーディン』をマールブルクにて仮発行。
現在、仮発行の詩集をまとめ、『全詩集』を発行するために準備中。